織物加工と染色による淡水汚染
地球に存在する真水は全体の2.5% といわれています。
そのうち、人間が直接飲むことのできる水はわずか0.3% しかありません。
世界の水不足は現在も止まることを知らず、ますます深刻な問題となっています。
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その原因の一つが工場における無駄な水の使用であり、 淡水汚染の20%は織物加工と染色によるものであるという調査結果もあります。
特に、染色加工排水は余剰汚泥の発生が多く、世界では毎日20億トンの染色排水が発生しています。
この排水量は1年間で琵琶湖 約26個分の水量に達します。
インクジェットプリントで排水量を削減
従来のアナログプリント
「画像のアレンジ・製版原画の作成・インクの調合・見本プリント・量産インクの製造・量産プリント・後加工」など、印刷の業務プロセスが多いことが特徴です。
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製品が完成するまでの工程で排水が発生
●プリント後の「版の洗浄」
●生地に残った前処理剤や余分なインクを除去する「製品の水洗い」
●「機材の洗浄」
インクジェットプリント
インクジェットプリントは版を用いません。
そのため、作業手順が少なく、版の洗浄なども不要となり、環境負荷を低くすることができます。
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インクジェットプリントは、アナログプリントと比べ、使用水量を6割以上削減できます。
昇華転写プリントで節水を可能に
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昇華転写プリントとは、昇華染料インクでプリントした転写紙をメディアに密着させて熱処理し、転写するプリント方法です。
プリント工程で水を使わないため汚水を出さず、乾燥機の必要もありません。
また、ガスや電気の大量消費・CO2の排出も軽減する地球に優しいプリント技術です。