Mimaki Innovation 30
基本方針
-
1安定的な収益性の維持・強化
- コア事業の成長と粗利率改善の追求を継続
- 売上高成長率(CAGR)10%以上を継続し、2030年3月期(FY2029)に売上高1,500億円、営業利益率8%以上を目指す
- イノベーションに適切な新製品を継続的に市場へ投入し、新製品売上高比率 (NPVI)年30%の達成
*NPVI:新製品売上高比率 (New Product Vitality Index)
-
2新たな領域へのチャレンジでInnovationの創出
- 塗料・工業用機能材料などの高粘度領域にチャレンジ。IP市場向けの飛躍的な拡大を目指し、Digital Paint領域へ
- フレキシブル有機ELシートにチャレンジ
- セカンドブランド「ミマキ ラメカニカ」を立ち上げ、プリンタ・カッティングの周辺機器へ進出
- 3Dプリンタ事業の進化を推進、事業拡大で3Dをコア事業の新たな柱とすべく育成
- Mimaki Innovation 30(2026年3月期~2030年3月期)の5年間は既存の開発投資とは別枠で、新たな領域への投資に 売上高の1~2% を充当
-
3技術開発マネジメント体制の確立と人的資本の拡大
- 新製品の開発スピードを向上し、競争力のある開発体制を構築
- AIの活用による業務効率化、DXによるプロセス改革、ノーコード化とユーザーインターフェイスの最適化を推進し、経営管理体制の高度化を図る
- 技術開発から営業力強化に至るまで、全社的な専門教育の深化で新しさと違いを提供するイノベーターの創出
-
新たな領域の成長イメージ
- コア事業の安定的な収益性による継続的な成長のもと、新たな領域への進出でさらなる飛躍を目指すことで、企業価値の向上を図る
新しいMimaki 新たな領域
01
高粘度領域への進出で
Digital Paintにチャレンジ


-
産業用デジタルインクジェットプリンタで培った技術を活用し、
高粘度領域に進出デジタルペイントソリューションとして「塗料のデジタル化」を目指し、安全性や高耐候性・高隠蔽性などを兼ねた環境配慮型の液体開発にチャレンジ
-
多様な組み合わせの素材を同時に造形するマルチマテリアル技術で
高機能な高粘度領域にチャレンジフード・医療・3Dなど造形素材の特性を拡充した市場を捉える
Digital Paint で実現可能な未来


3D市場でのチャレンジ
- インクジェットプリンタ(IJP)の開発で培った技術を応用し、様々なマルチマテリアルで特性の異なる材料を複合化
- 3Dプリンタ技術のプラットフォーム化を推進し、将来的に3Dを次の柱へと成長を図る
- 高生産性に注力し色彩表現に優れた高品質の強みとインクコストを抑えた製品開発
- アライアンスパートナーの検討など、販売チャネルマーケティングの強化でユーザーメリットのある商品企画を推進


ターゲットとする市場
-
自動車
-
バイオ
-
医療模型
-
サイン
-
フィギア・グッズなど消費財
02
インクジェット技術と印刷技術で
フレキシブル有機ELシートの開発にチャレンジ
- 薄くフレキシブルなシートを開発し、広告看板をはじめ多岐にわたる用途への展開を企図
- 技術革新と社会ニーズから、よりパーソナライズされたオンデマンドの情報や最適なコンテンツをリアルタイム提供できる進化したデジタルサイネージの実現
-
*この画像は生成AIによって作成されたイメージです
-
-
産業用インクジェットプリンタとの
技術シナジー
-
精密塗布技術の応用
微細な液滴を正確な位置に塗布する⾼度な技術が、有機ELディスプレイの薄膜形成やパターン形成において、⾼精度かつ均⼀な塗布の実現で有⽤
-
多種多様な材料への対応⼒
様々な粘度や特性を持つインクに対応できる柔軟性有機ELシートでも、発光材料、封⽌材、電極材料など、多様な材料への応⽤が期待できる
03
ミマキセカンドブランド
“ミマキ ラメカニカ”の立ち上げ
- インクジェットプリンタ付帯設備のセカンドブランド「ミマキ ラメカニカ」を立ち上げ、ミマキネットワークを活用し販売・保守・サービスを提供
- 商品企画から販売インフラと効果的なプロモーション戦略を実現するシステム構築まで総合的に推進
- 計画的なサイクルで新製品をリリース、変化の速い市場を捉え持続的な成長を目指す

テキスタイル消費国をニアショアリングエリアとし、販売網を構築
市場ごとの方針
-
SG市場
- 欧米エリアに特化、ラミネーターの販売チャネルを強化
- プリント前後加工の新製品のマーケティング強化
- 付帯設備市場に参入
- 「Made in Japan」「Made by Mimaki」
-
IP市場
- プリンタ+成型機システムアップ販売
- 真空成型の自社成型システムのリリースを目指す
-
TA市場
- 特定の消費地エリアに注力、ニアショアリング戦略で販売網を構築
- 「デジタル捺染前後処理機」の販売チャネルの構築
投資計画
- 既存の開発投資は従来どおり売上高の7~8%を積極的に投資
- 開発投資とは別枠で、新たな領域への投資に売上高の1~2%を充当
- Mimaki Innovation 30(2026年3月期~2030年3月期)の投資額 780億円

