拡大する売上高
市場のニーズを迅速に捉え、狙いを絞った製品を素早く提供し、世界規模で売上を拡大しています。
市場のニーズを迅速に捉え、狙いを絞った製品を素早く提供し、世界規模で売上を拡大しています。
IP市場、TA市場のものづくり現場ではこれまで大量生産が主流でしたが、産業界における多品種・少量生産ニーズの高まりを受け、当社製品が実現するデジタル・オンデマンド生産が世界規模で進展しています。主力のSG市場でのシェア拡大を図るとともに、IP市場、TA市場での事業をSG市場に並ぶ第2、第3の柱へと拡大させてまいります。
1,000万円を超える本体価格が相場だったIP市場に対し、330万円という圧倒的な低価格製品を2010年2月に発売したのを契機に、お客様のすそ野を一気に広げました。これにより、それまでの工業製品へのプリント用途に加え、スマートフォンケースや小物類、ギフト、ノベルティといった一般消費者向けの商品へと用途が拡大しました。
他社に先駆けて提案してきた昇華転写方式は、省スペースでクリーンな作業環境を低コストで導入できることから、大きな注目を受けていました。そのような中、2012年4月に発売した世界最速(当時の当社調べ)の昇華転写インクジェットプリンタが、世界的なファッションブランドで採用されるなど、テキスタイル・アパレル業界における独自市場へと成長を果たしました。
安定的な消耗品ビジネスが見込める事業形態です。プリンタ本体の競争力で市場シェアを獲得し、そのシェアを土壌としてインクが後追いで売上に貢献します。
デジタル・オンデマンド生産のさらなる普及には、生産性とランニングコスト面での課題を乗り越える必要があります。プリンタ本体の高速化とインクの低価格化を実現して、その実用性を高めることにより、本体・インクの両方での売上拡大に努めてまいります。
中国・ブラジル・インド、インドネシア、オーストラリア、シンガポール、タイに販売子会社を設立し、当社グループ主導による販売チャネルの構築に努めています。新興国向けの製品開発にも注力しており、日欧米の先進国のみならず全世界150の国と地域に向けて製品を提供しています。
IP、TA市場のものづくり現場ではこれまで大量生産が主流でしたが、多品種化、商品サイクルの短期化による多品種・少量生産のニーズが高まっています。
当社製品によるデジタル・オンデマンド生産は、印刷版を使わないので必要なときに必要な分だけをプリントして生産できるため、多品種・少量生産を短納期かつ低コストで実現します。さらにデジタル・オンデマンド生産は、個性や独創性、季節性といった差別化による付加価値を商品にもたらし、省スペースな設備でクリーンな作業環境が確保できることから、消費地に近い都市周辺で生産が可能で、物流にかかる時間とコストも削減できます。
このようなデジタル化による生産の効率化と合理化は、特定の業種に限定されるものではなく、産業界全体における課題を解決する新たな生産手法として、新興国を含む全世界規模で目覚ましく進展し、今後さらに大きく成長していくと推測しています。