事業等のリスク

以下において、当社及び当社グループの事業、その他に関してリスク要因となりうる主な事項を記載しております。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。なお、当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める所存であります。
本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当連結会計年度末現在において判断したものであります。




製品の欠陥について

当社グループでは、品質には十分留意して各種製品の開発・製造を行っておりますが、品質上の問題が全く発生しないという保証はありません。当社グループは、製造物責任賠償保険に加入しておりますが、最終的に当該保険の補償限度内で補償額を十分にカバーできない可能性があります。また、製品の不具合対応を設計・開発部門が行った場合には、当社グループの製品開発計画に影響が生じる可能性もあります。従いまして、重大な品質上の問題が発生した場合には、当社グループの信用力低下、補償、製品開発遅延の発生等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。




コスト競争力について

  1. 生産計画について

    当社グループは、見込み生産の形態をとり需要予測の変動に追従して生産計画の見直しを行っております。需要予測の変動が正確に生産計画に反映されなかったり、販売実績が需要予測を大きく下回る場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

  2. 原材料の調達について

    当社グループの製品は、プリントヘッド、電装部品、機構部品等の原材料から構成されております。原材料の調達にあたっては、多数の仕入先からの購買を心掛けておりますが、調達先が特定メーカーに限られた原材料については、何らかの要因により現仕入先からの調達が困難になる可能性があります。 当連結会計年度の当社製造費用に占める材料費の割合は60.6%となっており、これらの価格は、市況動向等の影響により変動しております。設計段階における部品の共通化、点数削減、作業効率化等により原価の抑制に努めておりますが、当社グループの想定を超えた急激な原材料価格の上昇により、販売価格への転嫁が困難になる可能性があります。これらの場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。




製品開発について

当社グループは、顧客ニーズの多様化、当社グループ製品によるお客様からのコスト削減等の要望に対応するため、開発体制の強化を経営上の重要課題としております。一方、新製品開発に際しては、試作部材、労務等の支出が生じるため、開発期間は研究開発費が増加することになります。これらの新製品開発に係る費用増加は、新製品発売期と異なる場合が多く、当社グループの経営成績及び財政状態の変動要因となっております。新製品開発が計画どおりに進捗せず、研究開発費が増加した場合や、開発遅延による既存製品の陳腐化等に伴い売上高の減少等が生じた場合、発売した新製品の売上高が計画に達しない場合等には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。




競合等について

当社グループの主力製品である産業用インクジェットプリンタは、国内外メーカーとの競争が激化しており、今後の市場拡大に伴い新規競合企業が台頭してくる可能性があります。現時点においては、当社グループの製品に技術面、品質面等の優位性があると認識しておりますが、今後においても、同様の優位性を確保できる保証はありません。当社グループ製品の競争力が低下し、価格低下圧力に晒された場合、あるいは新規参入により当社グループの市場シェアが低下した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。




海外における事業展開について

  1. 海外情勢の影響について

    当社グループの売上高のうち、海外市場における売上高の割合は当連結会計年度で74.3%を占めております。今後においても、先進国・新興国を問わず新製品の市場投入、販売網の拡大等、積極的に海外市場の売上高拡大を図っていく方針であります。従いまして、主要な海外市場における経済情勢の悪化、競争激化、移転価格税制を含めた税制等の重要な問題が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

  2. 海外生産について

    当社グループは、中国浙江省の御牧噴墨打印科技(浙江)有限公司(以下、浙江御牧)においてインクジェットプリンタ及びインクを量産しており、浙江御牧での生産高は増加し続けております。当社グループとしましては、今後もコストダウンの強化や為替変動等の各種リスクの分散を進めてまいりますが、中国においては、当社グループの事業展開に関係する諸法令、規制、税制等の変更や、社会・政治及び経済状況の変化等、浙江御牧の生産活動に影響を及ぼす不可避のリスクが存在しております。また、2017年3月期以来、インクを中心にEU圏での生産を拡大しており、EU圏においても同様のリスクが存在しております。これらの要因により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

  3. 為替変動リスクについて

    当社グループは、中国と欧州の製造子会社においてインクジェットプリンタとインクの量産や、海外からの調達比率を高めることで円高への対応を図っております。また、為替予約等を行うことにより為替リスクの低減にも努めておりますが、為替変動の影響を排除することは困難であります。従いまして、当社グループの想定を超えて急激に為替が変動した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。




人材の確保について

当社グループは、開発型企業及びグローバル企業としての成長を志向しておりますが、製品開発を行う人材、グローバル適応のできる人材の持続的な確保・育成が必須と認識しております。国内での新卒採用活動に加え、中途や外国人の採用活動も積極的に展開して人材の確保に注力しておりますが、開発及びグローバル人材が大きく不足する場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。




金利変動リスクについて

当社グループは、主に金融機関からの借入金等によって、設備資金及び運転資金の一部を調達しており、有利子負債依存度は当連結会計年度末で36.8%となっております。従いまして、急激に金利変動等が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。




知的財産権について

当社グループは、他社と差別化できる技術とノウハウの蓄積に努めており、自社が保有する技術等については特許権等の取得による保護を図るほか、他社の知的財産権に抵触しないようリスク管理に取り組んでおります。しかしながら、第三者が当社グループの保有する知的財産権を使用し類似製品を製造することを完全に防止できない可能性があります。また、当社グループにて従来から販売している製品や今後販売する製品が、第三者の知的財産権に抵触する可能性や、当社グループが認識していない特許権等が成立することにより、当該第三者より損害賠償等の訴訟を起こされる可能性もあります。これらの要因により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。




法的規制等による影響について

当社グループは、国内においては、製造物責任法、輸出貿易管理令等の規制を受けているほか、事業展開する各国においては、CEマーキング、電気電子機器の特定有害物質使用規制等、様々な規制の適用を受けております。これらの規制を遵守できず当社グループの活動が制限された場合、または規制改正や新たな規制適用による対応のため当社グループのコストが増加した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。




自然災害等の緊急事態について

当社グループは、長野県東御市に本社・研究開発施設・工場を有しており、この地区及び周辺地域に大規模な災害が発生した場合、本社機能や製品生産に影響を与える可能性があります。直接的な被害が無くとも、インフラ復旧の遅れや電力の使用制限、仕入先からの部材の供給不足等により、当社グループの生産活動が停滞する可能性があります。また、顧客における生産活動停滞に伴い、設備投資の先送りや納期延期の要請を受ける可能性があります。これらの要因により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。


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